雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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孔雀(くじゃく)

孔雀

○撮影場所:京都市下京区 西本願寺唐門(唐破風内中央)
○制作年代:寛永年間か
ここの孔雀は日本の孔雀の装飾彫刻を代表していると思えるくらい、インパクトがある。
・孔雀の姿:孔雀百態

■概要
鳥綱キジ目キジ科。アジアを代表する華麗な鳥で、その姿からか神聖視され、 また鳳凰のモデルとなった。古くから飼育が試みられている鳥である。

■特徴
◎実際の孔雀と見間違えることはないが、伝説の鳥たちと見間違えることがある。
・豪華な尾羽、緑を基調とした姿
・組み合わせ:主に  牡丹など
・類似:鳳凰

■来歴
孔雀は日本にいないため、中国からの伝来である。著名であるのは密教の仏尊である 孔雀明王で、名の通り孔雀に乗っている。
装飾としては正倉院宝物などで見られ、中尊寺金色堂の孔雀は建築の装飾彫刻を代表する ものである。
雄の羽根を広げた姿は豪華であり、唐門の中心に据えられたり、欄間に用いられたりと、 まさに飾るという言葉にふさわしい姿をしている。
また、尾羽は鳳凰の尾羽のパーツとして使われることがある。
中国清朝では文官三品の印とされた。

出典・参考

・正徳2(1712)年『和漢三才図会』巻第四十三 山禽類 孔雀(ワイド版東洋文庫『和漢三才図会』6)
『本草綱目』に次のようにいう。交趾、広州の南方の諸山に多くいて、高山喬木の上に生棲する。 大きさは鷹ぐらいで、高さは三、四尺、鶴におとらず細い頸、隆い背をもっている。 頭に長さ一寸ばかりの三毛を戴き、数十が群れ飛んで岡陵に棲み遊ぶ。

・高藤晴俊『図説社寺建築の彫刻』
・『中国五福吉祥図典 禄』

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