雄峯閣

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神農（しんのう）

○撮影場所：富山県氷見市　氷見祇園祭上伊勢町山（背面衣桁）
○制作年代：明治３３（１９００）年
琴を弾き、岩場で坐る姿。足元に平和な治世の象徴、麒麟 が五色の雲とともにいる。

■特徴
・長髪、長髯
・服は葉っぱをまとったようなもの
・牛の角を持つという

■概要
中国の神話・伝説時代、三皇五帝の内の一人で別名炎帝という。
薬についての知識が多大で、草を食べて毒か否かを見定めたという。
薬屋や香具師の神とされ、祀られている。

出典・参考

・『十八史略』（徳間文庫『十八史略』１）
炎帝神農氏は姜姓なり。人身牛首。風姓を継いで立つ。火徳の王なり。木をきりて耜を つくり、木をためてライをつくり、始めて耕を教え、サ祭をなす。シャ鞭をもって草木を鞭ち、 百草を嘗めて始めて医薬あり。

・正徳４（１７１４）年『絵本故事談』巻之一　神農（『江戸怪異綺想文学大系』３）
是においてサの祭をなし、シャ鞭を以て草木を鞭打ち、百草を嘗めて医薬を始、 又五絃の瑟を造り、人に教えて日中に市をなさしめ交易して退き、各其所を得たり。