雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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龍王(りゅうおう)

龍王

○撮影場所:
千葉県野田市 愛宕神社本殿
『八幡愚童訓』に出る沙竭羅龍王の姿である。人間の姿をしているが、身体に 龍を帯びていることから龍王とわかる。

■特徴
・龍冠を戴く、もしくは龍頭人身
・仏典に登場するが、種類多し
龍神との区別はつかない

■概要
龍王は『妙法蓮華経』では八部衆に属し、八人の龍王(難陀、跋難陀、娑伽羅、 和脩吉、徳叉迦、阿那婆達多、摩那斯、優鉢羅)の名が挙げられる。
また、千手観音ニ十八部衆には難陀、娑伽羅が、長谷寺十一面観音の守護として 難陀が、そして弘法大師空海が勧請したという善女龍王(絵画の作例として現存、平安時代 ・国宝)が龍王の種類として挙げられる。
本来の姿は龍身であるとされるが、その造形は龍冠を戴いたり、龍頭人身、もしくは 龍を身に纏う姿である。先に挙げた善女龍王の場合は、姿は高貴な男性であるが、 よく見ると尻尾がのぞいており、龍の化身であることを表わしている。

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