雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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孟宗(もうそう)

孟宗

○撮影場所:京都市伏見区 御香宮神社拝殿
○制作年代:寛永2(1625)年
雪の中、たけのこを彫ろうとしている孟宗。不思議なことに、この拝殿で唯一の人物彫刻。
・孟宗の姿:下記へ

■物語(中国二十四孝)
孟宗は老いた母を養っていた。病気になった母は食事のたびにあれが欲しい、これが欲しい といい、冬にもかかわらずたけのこが欲しい、と言い出す。 孟宗は困りつつ、竹林に行ったが、たけのこがあるはずはなく、天に祈ると、 大地が開け、そこからたけのこがたくさん出てきた。 このたけのこを母に食べさせると、母の病気はたちまちに治ったという。

出典・参考

・『今昔物語集』巻第9の2「震旦の孟宗、老いたる母につかまつりて冬に筍を得たること」

・中国二十四孝 孟宗(日本古典文学大系『御伽草子』)
孟宗はいとけなくして父に後れ、ひとりの母を養へり。母年老てつねに病みいたはり、 食の味はひも度毎に変りければ、よしなき物を望り。冬のことなるに、竹子をほしく思へり。 則孟宗竹林に行もとむれ共、雪深き折なれば、などかたやすく得べき。ひとへに天道の、 御あはれみを頼み奉るとて、祈をかけて大きに悲しみ、竹に寄り添ひける所に、にはかに 大地ひらけて、たけのこあまた生出侍りける。大きに喜び、則取りて帰り、あつものに つくり、母に与え侍りければ、母是を食して其まま病もいへて、齢をのべたり。 是ひとへに、孝行の深き心を感じて、天道より与え給へり。

○孟宗の姿
場所 建物名 形状 部位 年代
富山県八尾曳山 今町山 彫刻 八枚彫 19世紀
富山県氷見祇園祭 南上町山 彫刻 欄間 20世紀
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