雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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唐夫人(とうのふじん)

唐夫人

○撮影場所:埼玉県長瀞町 宝登山神社拝殿
○制作年代:明治7(1874)年
立っている女性(唐夫人)が乳を老婆に吸わせている。唐夫人の話は ほぼこの場面が用いられている。傍らの子は、婦人の子だろうか。
・唐夫人の姿:御香宮神社表門(蟇股)

■物語(中国二十四孝)
夫人には姑がいたが、姑には歯がなかった。 そこで夫人は自分の乳を姑にあげて、孝行したのだ。
何年かたち、姑が死の床で「夫人の孝行を真似れば家は必ず繁盛する」 と言った。夫人の孝行が報われたという。

出典・参考

・中国二十四孝 唐夫人(日本古典文学大系『御伽草子』)
唐夫人は、姑長孫夫人年たけ、よろづ食事、歯にかなはざれば、つねに乳をふくめ、 あるひは朝毎に髪をけづり、そのほかよく仕へて、数年養ひ侍り。ある時長孫夫人わづらひつきて、 この度は死せんと思ひ、一門一家を集めていへる事は、「わが唐夫人の数年の恩を報ぜず して、今死せん事残り多し。わが子孫唐夫人の孝義をまねてあるならば、かならず末も 繁昌すべし」といひ侍り。かやうに姑に孝行なるは、古今まれなるとて、人皆これをほめたりと。 さればやがて報ひて、末繁昌する事極まりもなくありたるとなり。

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