雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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馬(うま)

馬

○撮影場所:東京都八王子市 薬王院飯綱権現堂(枇杷板)
○制作年代:享保14(1729)年
馬が単独で装飾に使われることはほとんどなく、大体が十二支における組み合わせである。 但し、画題で「百馬図」なるものなどはある。
・馬の姿:馬百態

■概要
哺乳綱奇蹄目ウマ科ウマ属。古くより家畜として用いられ、また権威の象徴、 戦いの道具として使われてきた。
十二支の七番目。方位は南、時間は正午前後、旧暦五月を司る。

■特徴
◎装飾彫刻では、見間違えることはない。ほぼ十二支の組み合わせである。
・たてがみ、長い尾を持つ
・蹄(ひづめ)を持つ
・馬に関する装飾:瓢箪から駒  黄石公
・関連:「鳥獣戯画」の動物

■来歴
日本では古墳時代以降、埴輪で馬が見られ、また副葬品で馬具が出てくることから、 少なくともステータスシンボルであったことは間違いない。
平安時代には「競馬(くらべうま)」、鎌倉時代には「弓馬の道」など、馬は その都度重要視され、また合戦ではなくてはならない存在であった。
身近である馬ではあるが、装飾彫刻になるとその姿は少ない。十二支の一体で ある場合がほとんどである。

出典・参考

・『論衡』「物勢第十四」(『新釈漢文大系』68)
午もまた火なり、その禽は馬なり。

・高藤晴俊『図説社寺建築の装飾』

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