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瓢箪から駒〔通玄・張果老〕
(ひょうたんからこま〔つうげん・ちょうかろう〕)

瓢箪から駒

○撮影場所:富山県小矢部市 石動曳山祭博労町山
驚きの顔を隠さない人物に注目したい。
・通玄・張果老の姿:通玄・張果老百態

■概要
「瓢箪から駒」ということわざを図像化したもの。意外なところから意外なものが出るというたとえ で使われるが、なぜかこの図像は装飾彫刻で多用されており、仙人彫刻の中では頻出する。
図像としての特徴はただ一つ、瓢箪から馬が飛び出す、その一言に尽きる。

■物語
仙人としてみるときは通玄、もしくは張果老という。ただ、箱からロバを出したという 術が有名で、どこで瓢箪が出てきたかがわからない。瓢箪自体は縁起物であるので、 どこかしらで結びついたのかもしれない。

■図像
・橘守国『絵本写宝袋』7巻(享保5【1720】年)
通玄先生として「ひさごより駒をだす術あり」という詞書 とともに瓢箪から馬を出す絵が描かれている。

参考・出典

・正徳4(1714)年『絵本故事談』巻之四 張果(『江戸怪異綺想文学大系』3)
張果は白き驢馬に乗て日に行こと数万里、休息する時は馬を折て 紙のごとくして箱に入おきたる仙人也。

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