雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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梟(ふくろう)

ふくろう

○撮影場所:京都市伏見区 御香宮神社拝殿(唐破風)
○制作年代:寛永2(1625)年
実際のふくろうと同じく、木に留まっている姿になっている。

■概要
鳥綱フクロウ目フクロウ科に属する鳥の総称。
その愛らしいイメージとは裏腹に、なぜか日本では 残忍さが象徴されることがある(「梟雄」という言葉は最たるもの)。
装飾では寝ずの番や「ふくろう=不苦労」ということから、 縁起のいいものとして扱われる。

■特徴
◎身体に対して頭が大きく、丸い目、区分しやすい。
・耳羽がある場合はミミズク、無い場合はふくろう

■意味
西洋では知恵を象徴するが、日本では不思議なことに意味が分れる。
ひとつは夜行性で夜に鳴くのでその不吉さから「死」を象徴するもの。 「鳥獣戯画」にも葬式の場面にふくろうが描かれている。
もうひとつは夜行性ということから「寝ずの番」を表わす。この場合はなぜか 柏(かしわ)と組み合わされることが多い。
そして「不苦労=ふくろう」に通じると言うので縁起物という意味。ここまで多様な 意味を持つ動物も少ないのではなかろうか。

出典・参考

・高藤晴俊『図説社寺建築の彫刻』

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