雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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薬王院温泉寺本堂

薬王院本堂

○データ
・場所:石川県加賀市山代温泉 薬王院温泉寺本堂
・建立年:1844(弘化元)年 1979(昭和54)年に若干位置を変える
・装飾箇所:唐破風の懸魚木鼻、蟇股、手挟、 隅尾垂木、縋破風
※なお、冬は写真のように雪囲いがされています

薬王院温泉寺は加賀市山代温泉の一角にあります。奈良時代、行基(668〜749) が開いたともいわれます。
その後、白山ゆかりの寺院のひとつとして隆盛を極めましたが、戦国時代に焼亡。 のちに大聖寺藩初代藩主前田利治(1618〜1660)によって復興されました。
今ある本堂は幕末の1844(弘化4)年の再建で、石川県内の装飾彫刻では珍しく、 彩色が施されています(北陸の装飾彫刻は、どちらかというと素木が多い)。
装飾は全体的にディフォルメされた感じが強いのですが、主要箇所に施されており、 唐破風懸魚の鳳凰、木鼻(4ヶ所)の ・虎、蟇股(2ヶ所)の麒麟、手挟(2ヶ所)の 唐獅子と牡丹、隅尾垂木の菊水、縋(すがる)破風(2ヶ所)の ・竹・梅とメジャーな ものが勢ぞろいしています。
ただ、このディフォルメ感は九谷焼の青絵にも通じるような感じがします。現に山代温泉は 九谷焼の本場、その下絵が使われていてもなんら不思議ではないかと思います。

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