雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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宝厳寺唐門

宝厳寺唐門

○データ
・場所:滋賀県長浜市竹生島 宝厳寺
・年代:慶長8(1603)年 豊臣秀頼による寄進
・大阪城極楽門から豊国廟唐門、そして現在地に移築という
・国宝

琵琶湖に浮かぶ竹生島は古くから信仰の島として尊崇を集めました。
この島は奈良時代に行基によって開かれたとされ、以来弁財天と西国三十三所の千手観音が 祀られる島とされてきました。典型的な神仏習合の島とされてきましたが、明治時代の神仏分離令 によって宝厳寺と都久夫須麻神社(竹生島神社)に分離。今に至ります。

○装飾配当表

唐破風(1) 全体 蟇股(牡丹)
唐破風(2) 全体 蟇股(松と鷹の子)
木鼻・桟唐戸 獅子 獅子 牡丹唐草

宝厳寺唐門は慶長8(1603)年、豊臣秀頼による寄進です。
豊国廟に使われていた極楽門を移築したもの、と言われていますが、 その前は大坂城極楽門に使われていたのではないか、という指摘がされています (宝厳寺ホームページ)。
唐門の彫刻はもともと彩色がされていたものと思われますが、今は素木と化しています。 彫刻は豊国神社唐門に近い豪華さ。大ぶりの彫刻でありますが、あくまでも構造部分の空いたところに 付ける姿です。特に唐破風の彫刻は見せ所となりますので、外部は鸞、内部は鷹と特に目立つものに なっています。また、桟唐戸の牡丹唐草は形式化が否めませんがまさに見せるための彫刻。
脇役の感も否めませんが木鼻の獅子、唐破風下の兎も見どころです。

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