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池上本門寺五重塔

池上本門寺五重塔

○データ
・場所:東京都大田区 池上本門寺五重塔
・年代:慶長12(1607)年
・2代将軍徳川秀忠による建立
・装飾箇所:蟇股の十二支
・国指定重要文化財

池上本門寺は日蓮(1222〜1282)が亡くなった後に建立された寺院で、日蓮宗大本山。 建物のほとんどは第二次世界大戦の空襲で焼失しましたが、五重塔は焼けずに済み、 今に至ります。五重塔は慶長12(1607)年、徳川秀忠による建立。その背景には、 日蓮宗に帰依していた乳母、岡部局の秀忠に対する病気平癒祈願のお礼がありました。
何度かの修理を経ていますが、関東では数少ない現存の塔です。
さて、装飾彫刻は十二支です。

五重塔

十二支は方向を表わしており、ぐるっと一回りする姿。 南のが正面で、 そこから時計回りにと一周します。
装飾の方法は古風を留めた「蟇股から彫刻がはみ出ない」方法がとられており、 動きも小さいので静かな印象を受けます。また、同じく五重塔である旧寛永寺五重塔 にくらべ、蟇股内に隙間が多いのも特徴です。そのことからも古い姿を留めていると言えます。
少々目の粗い網がかかっていますが、まだみやすいので、装飾彫刻の古い姿を 見るには格好の五重塔です。

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