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福野曳山 上町・七津屋(うえまち・ななつや)

上町・七津屋

○データ
・名称:上町・七津屋
・創建:文政3(1820)年頃にはあった

上町・七津屋曳山は文政3(1820)年頃には確実にあったとされ、 その2年前には曳山としての体裁が整っていたと言われています。
さて、この曳山はご覧のように地山に船が乗る形であり、富山県下では唯一。 石川県では金沢市金石の夏祭りに1基、白山市美川のおかえり祭りに1基いますが、 船の形で有名なのはなんと言っても京都祇園祭の船鉾でしょう。
京都のモノと同じく 船首には鷁(ゲキ)が、本座には神功皇后と武内宿禰が座しており、

その影響があったのではないかと思われます。
船の本体には龍や鳳凰、麒麟が彫られ、隙間がない。また高欄に当たる 部分には中国人物、船と地山の境目には亀がいます。
地山の幕部分は全て彫刻が施され、飛龍がいます。立体感はそんなになく、 浅い彫りですがどれも姿が違います。
富山県下唯一の船形であると共に、彫刻が尽くされた曳山、みどころ十分です。

装飾配当表

全体 船本体 本座 高欄 地山(幕部分)
前後 左右 船首 船尾 神功皇后・武内宿禰 左部分 右部分 飛龍
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