雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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法華寺本堂

法華寺

○データ
・場所:奈良県奈良市 法華寺本堂
・年代:慶長6(1601)年 豊臣秀頼と母淀殿による寄進
・重要文化財

法華寺は東大寺が「総国分寺」とされたのに対し、「総国分尼寺」 と位置付けられた奈良時代より続く寺院(尼寺)です。正式名称は「法華滅罪之寺」。
一時期荒廃の憂き目にあいましたが、現在は一年に数度開帳 される国宝十一面観音像(光明皇后の姿を写したとされる)の姿を拝する人 で絶えません。

○装飾配当表

蟇股(向拝) 獅子
手挟 芍薬 牡丹 ミミズク
手挟 牡丹 芙蓉

法華寺本堂は慶長6(1601)年、豊臣秀頼とその母、淀殿による寄進です。 慶長元(1596)年の地震で主要な建物は倒壊し、その復興の一環といえるものです。 もともとは講堂として建立されたようですが、いつしか本堂となりました。
寄棟造で本瓦葺の本堂は、蟇股と手挟に装飾彫刻を見ることができます。 彩色はなく、彫刻の姿も蟇股や手挟の姿を留めつつされているもので、 三井寺金堂の装飾に似た姿(題材は異なりますが)をしています。
蟇股や手挟の姿(機能)を留めた中の彫刻という例では三井寺金堂と並んで 慶長年間の寺院の装飾彫刻を見る上で貴重であるといえるでしょう。

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