雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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曾参(そうしん)

曾参

○撮影場所:富山県富山市 八尾曳山祭今町山
○制作年代:慶応3〜明治7(1867〜1874)年
薪(たきぎ)が出てくる話は二十四孝では曽参のみだが、これでは話が分からない。

■物語(中国二十四孝)
紀元前506〜?。孔子の弟子。 ある日、曾参は山へ薪を取りに行く。その時、自宅に友人が来るが曾参は留守、 母だけがいた。ところが家が貧しいものだから十分なもてなしができない、曾参帰って 来ておくれと願って母は指をかんだ。
その傷みが曾参に届いたのか、曾参は胸騒ぎがして帰ってきた。母と子のつながり の深さを物語っている。

出典・参考

・中国二十四孝 曾参(日本古典文学大系『御伽草子』)
曾参ある時山中へ、薪を取に行侍り。母留主にゐたりけるに、親しき友来れり。 これをもてなしたく思へども、曾参は内にあらず、もとより家貧しければかなはず、 曾参が帰れかしとて、自ら指をかめり。曾参山に薪を拾ひたるが、にはかに胸騒ぎ しける程に、急ぎ家に帰りたれば、母ありすがたをつぶさに語り侍り。 かくの如く指をかみたるが、遠きにこたへたるは一段孝行にして、親子の情深き しるしなり。そうじて曾参のことは、人にかはりて心と心との上のことをいへり。 奥深きことはりあるべし。

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