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三条小鍛冶宗近(さんじょうこかじむねちか)

三条小鍛冶宗近

○撮影場所:京都市下京区 祇園祭長刀鉾
長刀鉾の破風に飾られる。鉾の象徴である長刀を作ったという。

■概要
生没年未詳。10世紀ごろか。実在の人物で、天下五剣のひとつ、「三日月宗近」 (国宝 東京国立博物館蔵)の作者としても有名だが、伝説に包まれている。
謡曲「小鍛冶」では、一条天皇の勅命により小狐丸を鍛えている。
長刀鉾に飾られるのは、宗近が鉾に飾られる長刀を作ったからという。

出典・参考

・謡曲「小鍛冶」(野上豊一郎編『解註謡曲全集6』)
天下第一の二つ銘の御剣にて、四海を治め給へば五穀成就もこの時なれや。 即ち汝が氏の神、稲荷の神体小狐丸を、勅使に捧げ申し、これまでなりといひ捨てて、 又叢雲に飛び乗り、また叢雲に飛び乗りて東山稲荷の峯にぞ帰りける。

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