雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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西行(さいぎょう)

西行

○撮影場所:滋賀県大津市
大津祭西行桜狸山
○制作年代:―

謡曲「西行桜」から取材したもの。西行桜の主役(シテ)は桜の精であるが、 桜の精はからくりとして登場。西行と桜の精の問答が見どころ。

■概要
元永元(1118)年〜文治6(1190)年。俗名佐藤義清。出家後は 漂泊の歌人として全国を旅する。この生きざまは後世の宗祇や松尾芭蕉に大きな影響を与えた。
和歌は『新古今和歌集』に94首が選ばれている。
謡曲「西行桜」は、西行の庵にある桜を見物禁止にした西行が、「花見に人が集まるのは 桜に罪があるからだ」とくちずさむ。西行は独りで桜の散るさまを見て心を静めたかったのだ。
ところがその夜、老人(桜の精)があらわれて、「桜に罪はない」として、西行を諭す。 そして京都の桜を案内して西行を楽しませ、夜明けとともに消える。
それは夢だったのか、西行の庵の桜はまるで雪が降ったかのように地面一杯に散っていたのだ。 という話である。

出典・参考

・謡曲「西行桜」(野上豊一郎編『解註謡曲全集3』)
花見にと群れつつ人の来るのみぞ、あたら桜の科にはありける。あたら桜の蔭暮れて、 月になる夜の木のもとに、家路忘れてもろともに、今宵は花の下臥して夜とともに 眺め明かさん。

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