雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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琴高(きんこう)

琴高

○撮影場所:富山県富山市 八尾曳山祭今町山背面大彫
○制作年代:江戸時代中後期
琴高とくれば鯉に乗る姿。『列仙伝』では赤い鯉とあるが・・・。
・琴高の姿:琴高百態

■概要
鯉乗り仙人と形容され、その名の通り、鯉に乗っているのが特徴。
装飾彫刻では頻繁にみかけ、波の上を鯉に乗る姿、鯉の滝登りの姿、 鯉を龍の子と見立てて、同じく龍の子である飛龍と組み合わせる姿などがある。
但し、『列仙伝』では赤い鯉に乗るとあるが、赤い鯉に乗った姿は管見の限りではまだない。
また、同じく鯉に乗る仙人として『列仙伝』に子英という仙人がいるが、 琴高と伝わっているなかに紛れているかもしれない。

■物語(『列仙伝』より)
琴高は中国戦国時代、趙の国の人であった。
よく道教の術を行っており、200年余り諸国放浪の後、「龍の子を取って来る」と言い残して 水中に潜っていった。
それから暫く、赤い鯉に乗って現れ、多数の人が見にやってきた。琴高は一カ月余り祠に 滞在の後、再び水中に潜っていった。

■図像
・『有象列仙全伝』(慶安3【1650】年刊)
・林守篤『画筌』(正徳2【1712】年自序、享保6【1721】年刊)

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