雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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狐(きつね)

きつね

○撮影場所:東京都八王子市 薬王院飯綱権現堂
○制作年代:享保14(1729)年
白狐にして頭上に宝珠を載せている。これと対で鍵をくわえた狐もいる。

■概要
哺乳綱食肉目イヌ科。日本には縄文時代の遺跡から骨が出てきており、棲息は明らかである。
古代より妖力を持つ動物とされ、また稲荷神の眷属とされた。白狐は瑞兆とされる。

■特徴
◎見間違えようがなく、また装飾彫刻では数も少ないので判断しやすい。
・対の場合は宝珠を載せた狐と鍵をくわえた狐がいる
※参考:「鳥獣戯画」の動物

■来歴
狐が装飾として使われることはきわめて少なく、稲荷社の狛犬代わりとしての狐、また社殿の 装飾彫刻くらいしか思い浮かばない。
しかし、民俗や物語では数多く登場しており、「狐の嫁入り」や「九尾の狐」など枚挙にいとまない。
信仰では、稲荷神の眷属とされ、また霊力ある動物ともされ、尊崇と共に畏怖されている。 平安時代末の「鳥獣戯画」には尾に火をつけた狐が 登場している。

出典・参考

・高橋幹夫『絵で知る江戸時代』

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