雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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綬鶏(じゅけい)

綬鶏

○撮影場所:京都市伏見区 御香宮神社本殿(蟇股)
○制作年代:慶長10(1605)年
組み合わせはバラ(長春)。オス・メスのつがいの表現である。

■概要
鳥綱キジ目キジ科ジュケイ属に含まれる鳥の総称。
日本にはいない鳥で、中国原産、日本には何らかの形 (実物か、絵画かはわからないが)で入って装飾彫刻に使われたと思われる。
別名吐綬鶏(とじゅけい)といい、『和漢三才図会』でもこの名で出ている。

■特徴
◎彩色があればわかりやすいが、あまり見かけないので特徴がわかれば見間違えないか
・耳状の肉角がある(メスはなし)
・尾羽は短い
・胸にプロテクター状の模様がある
・綬鶏の姿:綬鶏百態

出典・参考

・正徳2(1712)年『和漢三才図会』巻第三十八 原禽類 吐綬鶏(ワイド版東洋文庫『和漢三才図会』6)
『本草綱目』に、「吐綬鶏は多くの人が飼って愛玩している。大きさは家鶏ぐらい。小さいものはヒエドリぐらい である。頭、頬は雉に似て、羽の色は多くは黒で、黄白が雑っている。(中略)項の上にまず二寸ばかりの両翠肉(角) を出し、徐ろに頷の下の綬をのばす(中略)」とある。

・高藤晴俊『図説社寺建築の彫刻』
・『重要文化財御香宮神社本殿・表門 京都府指定文化財御香宮神社拝殿修理工事報告書』

綬鶏百態

場所 形状・部位 年代 備考
八王子市薬王院 欄間彫刻 1729年
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