雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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象(ぞう)

象

○撮影場所:東京都八王子市 薬王院飯綱権現堂(欄間)
○制作年代:享保14(1729)年

○特徴
・鼻が長く、目が小さい(三日月形)
・牙を持つ
・類似:
・象百態:下記へ

○来歴
陸に棲む哺乳類最大の動物。日本では「きさ」と呼ばれた。
日本にはもともといない動物で、仏教の知識とともに伝来したかと思われる。 普賢菩薩の乗物として有名であり、法隆寺金堂に描かれた姿が日本における象の最古であろうか。
その他涅槃絵などでも描かれるが、単体で描かれた著名な例として、鳥獣戯画が挙げられる。 しかし実際見たものはおらず、江戸時代、徳川吉宗(1684〜1751)に象が献上されるまで、想像で象が描かれたり、 彫刻されたといってもいいだろう(但し、象は室町時代に一度来日している)。

○意味
中国では「象」の音が「祥」に通じることから、吉祥の象徴とされている。

○出典・参考
・『延喜式』巻二十一 治部省 祥瑞 上瑞(『国史大系』26)
「白象 その形、皎身にして六牙。」
・『図説社寺建築の彫刻』
・『中国五福吉祥図典 喜』

○象百態

場所 形状・部位 年代 備考
金沢市長田菅原神社 木鼻彫刻 1643年
京都市毘沙門堂門跡 木鼻彫刻 1665年
金沢市野村家 欄間彫刻 明治以降?
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