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東大寺大仏殿 ―江戸の大仏殿―
○データ
・場所:奈良県奈良市 東大寺大仏殿
・建立年:宝永9(1709)年(但し3代目)
・装飾箇所:唐破風部分
・国宝 世界遺産
世界最大の木造建築として名高い東大寺大仏殿。
二度火災で焼失し、現在は1709年の再々建です。ですから、建築史
で見るならば江戸時代に該当します。
この大仏殿に三代目になって取り付けられたのが弓なり状の屋根になっている
唐破風(からはふ)と呼ばれる部分です。ここに彫刻が施されています。
唐破風部分を見上げるとこのように見えます。手前の部分をアップします。
写真上部に見えるのが唐破風の懸魚(げぎょ)と呼ばれる部分。梵字が見えます。
これは大仏(盧舎那仏)をあらわします。
横木と破風の空間は菊の花。もう少し奥を見ます。
とてつもなく大きな蟇股に唐獅子がいます。しかも、蟇股からはみ出ています。 当然ながら、2代目までの大仏殿にはこのような唐破風はなかったので、この彫刻も 3代目になってつけられたことがわかります。
東大寺大仏殿はそのスケールの大きさばかりが注目されがちですが、じつは こっそりと彫刻されています。しかしそれは見上げないと見えないもの。 決して目立ってはいないのですが、「こんなところにも?」というのが装飾彫刻の 醍醐味です。