雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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猩々(しょうじょう)

猩々

○撮影場所: 富山県高岡市
高岡御車山祭小馬出町山(主座)
○制作年代:昭和3(1928)年改修
面は昭和40(1965)年新調
能の装束そのままに、手に扇を持ち、舞う。

○特徴
・赤っぽい毛
・盃・杓・酒樽などを持つ
・能装束そのままのモノもある
○出典謡曲「猩々」

○メモ
猩々は能や謡曲で有名ですが、中国伝来の霊獣です。
孝行者の高風という男に いつ果てるとも知れない酒を与え、 酒を飲み、舞います。
この猩々の色から猩々緋(しょうじょうひ)という色があり ますし、また、オランウータンのことを 言う場合があります。 なお、写真の能装束ですが、装束は赤色を強く意識し、模様は「菊に水」、つまり長寿を表わしている といえますが、酒の暗喩とも取ることができます。

・謡曲「猩々」(野上豊一郎『解註謡曲全集6』)
又ここに不思議なることの候。童子の如くなる者一人来たり、某(高風)が酒を買い取り飲み候が、盃は廻れども面色変わることもなし。 あまりに不審に思い名を尋ねて候えば、海中に棲む猩々と名乗り、壺を抱き海中に入って候ほどに、潯陽の江に立ち出で 酒を堪え、かの猩々を相待たばやと存じ候。(中略)
老いせぬや、薬のなをも菊の水、盃も浮かみ出でて、友に逢うぞ嬉しき。

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