雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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猿(さる)

猿

○撮影場所:京都市伏見区 御香宮神社拝殿 (蟇股)
○制作年代:寛永2(1625)年
親猿が小猿に食べ物を与えている。組み合わせは栗。

○特徴
・いわゆるニホンザルの姿
・烏帽子をかぶる猿もいる(日吉神社系)
・絵画ではテナガザルの場合がある
・組み合わせ:馬(守り神として) 実のなる植物
・猿百態:下記へ
※参考:「鳥獣戯画」の動物

○来歴
猿自体は装飾としてあまり見かけないが、古くから馬の守り神として組み合わされた。
これは陰陽五行による思想が根付いているようだが、絵巻物などを見ても厩(うまや) に猿が描かれている。これの最たるものが日光東照宮の厩にある欄間彫刻「猿 の一生」である。
また、比叡山のふもと、日吉神社では神使とされ、近くにある西教寺では建物の いたるところに猿の彫刻がされている。
十二支の9番目に位置する。

○意味
馬に関するところの近くにある場合は馬の守り神、日吉神社系のところにあるときは 神使となるが、これ以外で見るときは十二支の一体ということが多い。

○出典・参考
・『図説社寺建築の装飾』
・『日本・中国の文様事典』

○猿百態

場所 形状・部位 年代
新湊曳山祭紺屋町山 飾金具 19世紀 十二支
高岡御車山小馬出町 相座人形 1804年
京都市京都御所 蟇股彫刻 1855年 日吉神社系
小矢部市石動愛宕社 蟇股彫刻 1862年 十二支
高岡御車山一番街通 飾金具 江戸後期? 十二支
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