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枕慈童〔菊慈童〕(まくらじどう〔きくじどう〕)
○撮影場所:富山県高岡市
伏木曳山祭石坂町山(背面衣桁)
○制作年代:万延元(1860)年
枕慈童も仙人の部類だが、仙童という位置づけなので
顔は若く見えるようにしてある。
手には巻物と筆、硯を持つ童子を控えさせ、下部には菊
と水。
※参考図版: 新湊曳山祭四十物町山
○出典
・謡曲 「枕慈童」「菊慈童」
・『太平記』巻第13「法花二句の偈の事」
○メモ
枕慈童(別名菊慈童)は中国の仙人です。日本では能で有名です。
菊が咲き乱れる場所に慈童という童顔の仙人がいて、
700年生きているといいます。
この仙人の持つ枕には『法華経』の句が書いてあり、その句
を菊の葉に写して川の流れに浮かべると、葉にのった雫が
不老不死の薬となり、慈童はそれを飲んでいたといいます。
このことから、菊水が長寿の象徴とされ、縁起の良いものといわれています。
川に対して「菊」の字を冠したり、お酒の銘柄に使ったりするのはこのためです。