雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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烏(からす)

烏

○撮影場所:岐阜県高山市 高山祭(春)琴高台
○制作年代:天保9(1838)年
組み合わせは雲。

○特徴
・生き物のカラスと姿は同じ、彩色が黒なら確実
・組み合わせ:雲 太陽  (太陽と月の表現の場合)  神武天皇(ヤタガラスの場合)

○来歴・意味
中国では『淮南子』(前漢)のころから太陽に三本足(三は奇数で陽にあたる) の烏が住むとされ、 日本にもその考えが伝わっている。著名なものでは飛鳥時代の玉虫厨子に描かれ、 天皇の即位の時にも太陽に烏が描かれたものが飾られた。 江戸時代の『和漢三才図会』や『頭書増補訓蒙図彙大成』などでも「月に兎」と ともに「太陽に烏」が紹介されており、よく知られていたことが窺える。
また、熊野権現の使いともされ、熊野誓紙(牛王宝印 誓約書や起請文に 用いられた)には多くの烏が文字を形成(雑体書)している。
俗説には烏は死を呼ぶと言われる(由来は不詳)。

○出典・参考
・『延喜式』巻二十一 治部省 祥瑞 上瑞(『国史大系』26)
「青烏。赤烏。三足烏 日の精なり。」
・『延喜式』巻二十一 治部省 祥瑞 中瑞(同上)
「白烏 太陽の精なり。蒼烏 烏にして蒼色。翠烏 羽に光耀あるなり。」
・『図説社寺建築の彫刻』

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