雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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牡丹(ぼたん)

牡丹

○撮影場所:京都市伏見区 御香宮神社拝殿 (蟇股)
○制作年代:寛永2(1625)年
花の形でもわかると言えばわかるが、やはり葉の形が牡丹の決め手である。
つぼみは球状であるのも覚えておくといいかもしれない。

○特徴
・花は大きく、多弁
・葉は3つに分かれる(葉が唐草模様になる場合がある)
・つぼみは球状
・組み合わせ:唐獅子   など
・類似:芙蓉  バラ(長春)  
・牡丹の姿:下記へ

○意味
富貴、高貴を象徴する。また「花王」の称を持つ。家紋でも最高峰に位置する 格式をもつ。

○メモ
牡丹は春に咲く花です。冬に咲くものもありますが、 寒牡丹といっています。
牡丹は中国では花王といわれ、中国を象徴する花と なっています。
日本では平安時代以降、意匠化されていますが、 高貴という空気が強いためか、貴族趣味のモノに見かける機会が多いかと 思います。しかし、それを打破したのが唐獅子と牡丹の組み合わせ。 百獣の王と百花の王、これほど豪華な組み合わせはないかと思います。
また、装飾となると実際は見分けの難しい花です。 特にバラや芙蓉との見分けが難しいです。

○出典・参考
・『図説社寺建築の彫刻』
・『日本・中国の文様事典』

○牡丹の姿
場所 建物名 形状 部位 年代
金沢市尾崎神社 拝殿 彫刻 手挟 1643年
高岡市勝興寺 唐門 彫刻(家紋)
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