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長春〔薔薇〕(ちょうしゅん〔バラ〕)
○撮影場所:京都市上京区 北野天満宮透塀
○制作年代:慶長12(1607)年
ぱっと見た限り牡丹と区別が付かないが、葉やつぼみの形は全然違う。
○特徴
・花は大きく、多弁
・葉は楕円形
・咢(がく)がつぼみを包むようにある
・類似:牡丹
芙蓉
蓮
○意味
中国では長く伸びる蔓のことを「蔓帯」といい、「万世」に通じることから
装飾に用いられたという。また、鮮やかな花をつけることから「花の后」と愛でられた。
長春という名から、春が長く続くという意味を付与され使用されるという。
○メモ
バラは一般的には西洋の花というイメージが強いですが、日本原産のバラも
「野茨(のいばら)」などいくつかあります。
装飾で使われるのは限られているようですが、日光東照宮ではそれなりの数が、
また、伊達政宗の孫に当たる伊達光宗(1627〜1645)の廟所である円通院三慧院厨子にはバラの絵が描かれており、
支倉常長(1571〜1622)が持ち帰ったものを写したものとされています。これにはとげが描かれています。
写真は北野天満宮のものですが、日光東照宮のバラはつぼみの咢(がく)がもう少し長めに、
今にも花がほころぶかのようにあります。
○出典・参考
・『図説社寺建築の装飾』
・『中国五福吉祥図典 寿』
参考ホームページ:円通院